教えます!相場の状態の見極めること、すなわち相場を制すこと

相場がもし、
常に不規則でメチャクチャに動いていたら、
勝って負けての繰り返しで、
結局、収支はトントンといったとこでしょう。

そうではなく、相場には流れがある
というのが私の見解です。

そして、その流れは常にあるものではない、
というのも私の見解です。

メチャクチャの時もあるけど、
同じ方向に突き進んでいる時もあるよ
ということです。

相場の状態は材料しだい

投資家は投資するにあたり、
何らかの材料をさがしています。

例えば、
ある国が債務危機におちいっている
との報道が出れば、

それを材料に、多くの投資家が
その国の通貨を売りあびせてきます、

そして、その国が債務危機を脱した
との報道が出れば、

今後は、その国の通貨を
一気に買い戻す動きが起きます。

このように、何らかの大きな材料が出れば
それをきっかけに相場には大きな流れが出来ます。
この大きな流れのことをトレンドと呼び、
トレンドが発生している相場をトレンド相場と呼びます。

大きな材料は常にあるわけではありません、
むしろ、何も材料が無い状況の方が多いでしょう。

そんな時、投資家は売ろうか買おうか迷うので
買い勢力と売り勢力が拮抗して、
価格はある程度の範囲で安定します。
範囲内で価格が安定することから、
このような相場をレンジ相場と呼びます。

このトレンド相場とレンジ相場の見極めが
相場の状態を見極める際の大きなポイントとなります。

相場の状態は4つに大別

相場にはトレンド相場とレンジ相場の
2種類があることを説明しましたが、
それぞれの相場を変動の大きさで
さらに2種類に分別すると
より相場の状況が判りやすくなります。

では、それぞれの相場の状況を
チャートを使って見ていきましょう!

①トレンド相場(変動小)

1つ目は何らかの材料によってトレンドが発生し
かつ、トレンドと逆方向の動きが小さい相場です。

チャートの動きは以下のような感じ。

 

上記チャートのように
トレンドに沿ってまっすぐな線を引けるような
キレイなトレンドが出ています。

このような場合は、何も考えず、
ただ、トレンドの流れに乗るだけです。

ひじょうにシンプルかつ効率的に利益が出せる
絶好のエントリー時期と言えます。

②トレンド相場(変動大)

2つ目は何らかの材料によってトレンドが発生したが
トレンドと逆方向の動きも大きい相場です。

チャートの動きは以下のような感じ。

上記チャートのように
トレンドとしては一方向に向かっていますが、
時折、トレンドとは逆に大きく動くため、
トレンドに沿った線がガタガタになります。

このような場合もトレンドに乗るべきですが、
トレンドが終わったかどうかの判断が難しいです。

損切りまでの幅を大きめにとって、
大きめのリスクを覚悟したうえで取引すべきでしょう。
下手に短い幅で損切りをすると、
何度も損切りを繰り返すことになるので要注意です。

③レンジ相場(変動小)

3つ目は材料に乏しく売りと買いが拮抗しており
あるレンジ内で価格が上下を繰り返す相場です。

チャートの動きは以下のような感じ。

上記チャートのように
価格の動きが限られたレンジ内にキレイに収まり
レンジを抜けてくるような動きはありません。

このような相場では、
レンジの両端に近づいてきたところで、
逆の売買をすることで利益が出ます。

キレイなレンジを形成しているときは、
レンジをブレークするタイミングも明確になるので
レンジを越えない間は、レンジの両端で
逆の売買を繰り返せばいいでしょう。

④レンジ相場(変動大)

4つ目は材料に乏しく売りと買いが拮抗しているが、
価格の上下動にバラツキがある相場です。

チャートの動きは以下のような感じ。

上記チャートのように
大体のレンジを設定することが出来ますが、
必ずしもレンジ内に収まるわけではなく、
レンジを越えてトレンドが発生するのかと思いきや
また、レンジ内に戻ってくるような、
掴みどころの無い相場です。

このような相場は、無理にエントリーせずに
外から静観しているのが得策でしょう。

つまり、
上記①~③の相場のどれにも当てはまらない場合は
何もしないのが一番ということです。

総括

以上、相場を制すための
4つの相場の見極めについてでした。

相場にトレンドが発生しているのか
相場がレンジを形成しているのか

この判断が出来れば
おのずと、取るべき戦略も決まります。

ただ、相場の状況を読み違えると
全く的を得ない戦略となってしまいます。

トレンドやレンジは
毎回、キレイに出るわけではなく、
むしろ、キレイに出ることの方が少ないくらいです。

まずは、キレイなトレンドやレンジが
出ている相場を逃さずチャンスをつかむこと。

次に、多少バラツキのある
トレンドやレンジでも見極められるように
数多くチャートを見ることです。

 

最新情報をチェックしよう!