絶対に知らなくちゃいけない!FXの追証のリスクを徹底解説

  • 2019年2月10日
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FX

投資にはリスクがあります、
場合によっては投資資金が
全て無くなってしまうことも。

FXではそのような事態から投資家を守るべく
追証というシステムがあります。

でも、この追証、決して
全資金を失うリスクから開放されるような
安心できるシステムではないんです。

追証のシステムを正しく理解していないと
いずれ、大きな代償を払うはめになってしまうので
ここで整理しておきましょう!

追証(おいしょう)とは?

まずは追証とな何なのか?について。

追証は”おいしょう”と読み、
この名前は追加の証拠金からきています。

追証とはFX会社から来る
“証拠金を追加して下さい”という警告です。

この追証と呼ばれる警告は、
含み損が増えて、資産額が必要証拠金を
下回った時に発生します。

例えば、
資金として口座に5万円入れて
レバレッジ25倍を使って
1ドル100円の時に1万ドルを買ったとします。

この場合、必要証拠金は、
100円 × 1万 ÷ 25 = 4万円となります。
この時点で資産としては5万円なので、
証拠金に対して1万円の余裕があります。

この後、1ドルが98円まで下落してしまうと
必要証拠金は、
98円 × 1万 ÷ 25 = 3万9200円となり、
資産としては、
2円下がって2万円マイナスとなるので
5万円 - 2万円 = 3万円となります。

この時点で、
3万9200円 > 3万円となり
資産が証拠金を下回っているので
必要証拠金を維持する為に証拠金を追加して下さい
という追証が発生します。

追証はFX会社から
メールや会員サイトに連絡されます。
追証には入金の期限が提示されていて
もし、期限までに入金が確認出来ない場合は
FX会社によってポジションの強制決済が行われます。

追証とロスカットの違い

必要証拠金を下回った時の対応として
追証の他にロスカットと呼ばれる処置があります。

追証は前述したとおり、
強制決済の前に警告が入ります。
それに対してロスカットでは、
警告が入らず、即強制決済です。

イエローカード無しで
レッドカードで一発退場みたいな感じです。

また、
追証は、ニューヨーク市場のクローズなど
決まったタイミングでしか作動しないのに対して
ロスカットの場合は、いつ何時でも
既定の証拠金を下回った場合は即強制決済されます。

追証のリスク

追証は前述したとおり、
発生タイミングはFX会社によって異なりますが、
ニューヨーク市場のクローズタイミングであったり、
決まったタイミングでしか発生しません。

つまり、急な市場変化による損失拡大には反応できず、
損失が拡大してしまった後にようやく追証が発生する
というケースも十分ありえるんです。

このようにリスク回避のシステムとしては
とても心許ないものなんです。

追証の補完として、ほぼ全てのFX会社が
ロスカットシステムを併用していて、

追証が発生するよりも、低い証拠金の条件で
ロスカットによる強制決済をしています。

追証とロスカットを併用することで
急な市場変化にも対応して投資家の資金を守る
というフレコミですが、
実際はそれでも、十分ではありません。

なぜなら、ロスカットについても、
資金が0を下回る前に確実に決済することは
保障されておらず、
国の変革や大災害などによってレートが停止したり
スプレッドが異常に拡大するような場合は
資金がマイナスになった時点での強制決済となりえます。

実際に2015年のスイスショック時には、マイナス決済が大量に発生しました
(このような緊急時は、FX会社の対応に大きな差が出るので、
FX会社の信用度を測るうえではもってこいの事例だと思います。)

 

総括

私は追証を受けたことは一度もありません、
それは負けないスキルがあったとか、運がいいとかではなく、
単に私が資金に対する証拠金の割合が低くなるように
投資額を抑えているのと、
スイスフランのように取引量の少ない通貨ペアは取引しないからです。

残念ながら日本の全てのFX会社が
資金がマイナスにならないことを保障していません。

つまり、日本のFX会社を利用する全ての人に
資金がマイナスになるリスクは存在しています。

それを前提に自分なりのリスク管理をするしかありません。

私の場合、それが
証拠金に対して資金に余裕を持たせるのと、
ドル、円、ユーロ、ポンド以外のマイナー通貨は
取引しないという対応になります。

これ断言しますが、
追証がかかるようなギリギリの投資だと
サラリーマンとして仕事に集中できません!

追証がかかってる時点で、
リスク管理的には問題ありだと考えます。

ギリギリの資金で投資する場合は、
常に自分の思惑どおりに相場が動いてくれないと
成立しません、つまり、
遅かれ早かれ追証にかかります。

資金を失えば、復活の権利さえ失ってしまいます
資金が残っていれば、そこからやり直せます。

リスク管理はくれぐれも忘れずに
頑張って行きましょう!

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