株式投資で知らなきゃ損する重要な情報源!会社の決算書の見方の基本

  • 2018年6月13日
  • 2018年6月13日
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投資はある種の情報戦です。

特に株式投資の場合、FXや商品先物などに比べると
1つの銘柄に対する投資規模が小さい為、
情報が価格の動きにダイレクトに伝わりやすいです。

このような状況が株式取引において
インサイダー取引を引き起こす要因にもなっています。

そんな投資に影響する情報の中でも
株式投資の場合は株を発行している会社への投資なので
最も重要な情報は株を発行している会社の業績ということになります。

会社の業績の情報は、決算書というかたちで
1年のうち4回、会社から株主に向けて報告されます。

私たち株主は、会社から報告される決算書を見て
その会社が投資先として妥当か判断する必要があります。
業績の悪化や、業績の頭打ちを感じたら
株を手放すことを検討しなければなりません。

今回はそんな株式投資にとって最重要情報である
会社の決算情報の見方や指標の意味を解説していきます。

 

決算情報は何のために見るのか?

まずは決算情報の確認の理由などを解説していきましょう。

会社の業績は中間発表や決算書にまとめられて報告されます。
決算情報はいわばその会社の「成績表」だと言えます。

会社がどれだけの利益を出しているのか、
これからの将来性はあるのか、
そして、会社が健全であるか、
を判断するための重要な判断材料でもあります。

株式投資の情報として決算書を確認する場合は
いくつかチェックすべきポイントがあります。

株式投資でチェックすべき決算書のポイント

投資対象として会社を見た場合の
決算書のチェックポイントをあげていきます。

チェックポイント①「貸借対照表」

最初はこちら、貸借対照表。
読み方は「たいしゃくたいしょうひょう」です。
別の言い方をするとバランスシートです。

貸借対照表では
「資産・資本・負債」の3つを確認することができます。

それぞれ
資産の部、資本の部、負債の部
として表記されています。

「資産の部」では
現金や預金を示す「流動資産」や
建物や土地、工具などを示す「固定資産」が
表記されています。

「資本の部」では株主から出資したお金などをまとめた
「資本金」が表記されています。

「負債の部」では支払手形や買掛金などを示す「流動負債」や
長期借入金や社債などを示す「固定負債」が表記されています。

また貸借対照表が”バランス”シートと呼ばれている由来は、
資産の部の合計金額と、資本の部・負債の部の合計金額が
同じ額になることにあり、
資産における資本と負債のバランス関係を表しています。

ここで確認することは
その会社の財務状況の安全性と健全性です。

会社の安全性は「流動比率」と「固定比率」を
算出することで確認できます。

流動比率は短期的な支払い能力の目安となり
流動資産を流動負債で割り、
それに100を掛けた数値になります。

最低ラインは100で、200もあれば
十分安定していると言えるでしょう。

固定比率は固定資産を維持する体力の目安となり、
固定資産を資本で割り、
100を掛けた数値になります。

こちらは逆に100を下回っている方が好ましく、
100を下回っていれば安定しています。

そして会社の健全性は
「自己資本比率」を算出することで確認できます。

自己資本比率は資産における借金の割合の目安となり
当然、借金に頼ってない会社の方が健全ということになります。
資本を総資産で割り、100で掛けた数値になります。

一般的な会社のラインは20から30%になります。
50%もあれば優良会社と言えるでしょう。
60を超える会社は後ろめたい事がない
真っ白なホワイト会社だと言えるでしょう。

チェックポイント②「損益計算書」

損益計算書は文字通り
「損失」と「利益」をまとめたものになります。

その会社がどれだけ儲けているかを
確認することができます。

まず「売上高」という全体の利益が存在します。
そこから「売上原価」を差し引いたものが
「売上総利益」になります。粗利益とも言いますね。

この売上総利益から更に「販売費等」を差し引いたものが「営業利益」になります。

そしてこの営業利益から「営業外損益」を差し引いたものが「経営履歴」になります。

さらに経営利益から「特別損益」を差し引き、
「税引前当期純利益」になり、
そこから法人税などの税金を差し引いたものが
「当期純利益」になるのです。

この当期純利益こそがその会社の純粋な最終利益になり、
株価に直結する数値となります。

注目しなければならないのは、純利益の値そのものよりも、
純利益が減った要因や、前月や前々月からの純利益の変化です。

純利益が減った際に特別損益の数字が大きいということは
不慮の災害の被害を被ったという事になるため、
それがなければ、実質的な純利益は
より多くなっていたことがわかります。

また、前月や前々月に比べて純利益が増加傾向にある場合は
その会社が成長過程にいることを表している為、
今後の業績アップの目安ともなります。

 

チェックポイント③「キャッシュ・フロー計算書」

最後に、キャッシュ・フロー計算書です。

キャッシュフローを直訳すると「金 流れ」となります。
流れるお金とは、支払ったり受け取ったりするお金なので
ひらたく言うと、現金ということになります。

キャッシュフロー計算書でチェックするポイントは、
会社に現金の余力がどの程度あるか?
ということです。

売上が落ちようが、
利益率が低下しようが、
極端な話、現金さえあれば、
会社は倒産しません。

これは逆もしかりで、
売上が上がってようが、
利益率が上がってようが、
現金が全く無くなり、
借金の返済が出来なくなれば
会社は倒産します。

黒字倒産がこのパターンです。

いくら収支が黒字であっても
現金が無い状態は、会社として
非常に危うい状況だということです。

総括

株式投資を行うにあたり重要な情報である
会社の決算書の見方を、ポイントを絞って
説明致しました。

ちょっと気になる会社があれば、
その会社のホームページから決算書を見てみると
面白いかもしれません。

今回説明したポイントをチェックして
問題が無ければゴーサインを出してもいいでしょう。

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