ある会社の株価が1万円だっとします、
この株価は高いと思いますか?
それとも、安いと思いますか?
そんなこと言われても分かりませんよね。
株価はその会社の規模や業績によって決まるので
株価だけでは、それが高いか安いかは判断出来ません。
そこで、その株価が本当に妥当かどうかを
判断するのに有効となるのが株価指標と呼ばれる指標です。
株価指標とは何か?
では、株価指標というものはどんなものなのか?
株価指標というのは会社の株価を
評価・比較したりする際の尺度の事を言います。
株価指標はいくつか種類があり、
それぞれ、会社の業績や財務状況に対して
株価の妥当性を評価しています。
今回は、株価指標の中で
株式取引に有効なものを6つ紹介します。
基本的に株価指標はこの6つを知っていれば問題ありません。
株価指標①「EPS」
まずは、EPSについて
EPSは一株当たり当期純利益の事。
会社の純利益を発行した株数で割ったもので、
自分の持つ1株に対して、その会社が
どの程度の利益をあげているか知ることができます。
当然、1株あたりの利益が大きい会社ほど
株主に対する貢献度は高く、投資先としても優秀となります。
株価指標②「PER」
次にPER。これは株価収益率の事で、
アメリカではPEあるいはP/Eと表記します。
株価収益率は、その会社の株価が
先に説明したその会社のEPSの何倍かを示す指標です。
PERは利益に対する株価の妥当性を見る指標なので
一般的な考え方としては、
PERが低い株の方が、PERの高い株よりも割安と言えます。
ただし、会社が爆発的に成長する過程では、
PERもドンドン高くなっていくため、
本来であれば割高と判断される株でも
投資先としては有望となる場合もあります。
何らかの業務的な裏付けがあって
PERが上昇している場合に限っては、
PERの割高感は無視しても構いません。
株価指標「BPS」
次はBPS。BPSは一株当たり純資産の事。
会社の純資産を発行した株数で割ったもので
自分の持つ1株に対して、その会社の資産が
どの程度あるか知ることができます。
当然、1株あたりの資産が大きい会社ほど
株主に対すしては安心な投資先となります。
株価指標④「PBR」
次はPBR。PBRは株価純資産倍率の事で、
前述したPERと共に株価の状況を判断するための情報で、
共に最重要視される指標でもあります。
アメリカではPB、あるいはP/Bと表記されます。
株価純資産倍率は、その会社の株価が
先に説明したその会社のBPSの何倍かを示す指標です。
PBRは資産に対する株価の妥当性を見る指標なので
一般的な考え方としては、
PBSが低い株の方が、PBSの高い株よりも割安と言えます。
PBRが1倍の場合は、
株価と、1株あたりの資産が同じになっているので、
最悪、その会社が倒産して場合でも、
株価相当の資金が回収可能であるとも言えます。
もし、1倍より小さいPBRの株があった場合は
投資先としてはかなり安全な投資先と言えます。
PERが会社の業績に対する株価を見るのに対して
PBRは会社の資産に対する株価を見ていると言えます。
株価指標⑤「ROE」
次はROE。ROEは株主資本利益率の事。
株主資本利益率は
会社の利益を株式発行で得た資本金で割った値で
その会社が株式発行で得た資本金に対して
どの程度の利益を上げているかの指標になります。
ROEが高ければ高いほど
効率的に資金から利益を出していると言えるので
その会社の収益性の高さが伺えます。
ROEは経営者の経営手腕がモロに影響する指標で
ROEが高い会社はやり手の経営者のいる会社とも言え、
同業の他社と比較する際に用いると効果的な指標です。
株価指標⑥「ROA」
最後にROA。ROAは総資産利益率の事。
総資産利益率は当期純利益を総資産で割った値で
その会社が総資産に対して
どの程度の利益を上げているかの指標になります。
先に説明したROEと同様に
その会社が資本金に対して、
どの程度利益をあげられているかの目安ですが、
ROEとの大きな違いは、
ROAの資本金には、借金も含まれているということです。
ROEの場合、会社の借金は全く加味されてませんので
もし、その会社が株式発行で得た資金の他に
多額の借金をして資金調達をしていた場合、
その会社の利益に対する元手は借金が大きく影響しており、
ROEの指標に信頼性は揺らぎます。
その点、ROAに関しては借金も含んだ資本金に対する
利益率となるので、より実情に則した指標とも言えます。
総括
以上、株価の本当の価値が分かる株価指標を
6つ解説しました。
株式投資に限らず、投資は人気投票みたいなところがあります、
だとしたら、投票する多くの人が参考にするデータを見ることが
投資において重要になってきます。
今回紹介した、6つの株価指標は、
間違い無く、全世界の投資家がチェックするであろう指標であり、
あなたの投資判断の大きな武器となるはずです
株式の銘柄を選ぶ際は、チェックしてみて下さい♪